あなたが学ぶ金沢はこんな所です.

加賀百万石の城下町は工芸のメッカ

前田利家とまつ夫妻が築いた加賀藩は,江戸時代,300諸侯中最大の領地を誇った大藩。“一番大名”の肩書きゆえに,幕府の監視の目は厳しく,歴代藩主はその懐柔策に文化奨励路線を選びます。なかでも5代藩主綱紀は学問と工芸に傾倒,学者を招き和漢古典を集め,新井白石をして「加賀は天下の書府なり」と言わしめています。工芸振興にも余念がなく,京都や江戸から匠を招聘し,全国から数多くの工芸品を収集分類して「百工比照」と命名。3代利常以来の細工所に集う細工人たちの参考資料としました。この藩営の細工所では蒔絵,漆,紙,金具,研物,象嵌など23種以上の工芸が扱われ,金沢は京,江戸に比肩する工芸の町として地位を固めます。

工芸から建築まで多分野に傑出

加賀友禅,九谷焼,金沢漆器など,数々の伝統工芸,あわせて茶道や能楽なども江戸期以来隆盛し,工芸文化都市の威風はいまも健在です。また,全国数少ない非戦災都市として,武家屋敷,茶屋,商家など昔ながらの建築物が多数残り,袋小路や曲がり角の多い小路など敵の侵入に備えた城下町特有の町並みがみられます。市内随所を流れる用水も金沢の特徴の一つ。なかでも江戸初期に造られた辰巳用水は,わが国の土木技術史上画期的な技法が用いられています。平成13年には200年前の金沢城の姿が復元されました。菱櫓,五十間長屋,橋爪門続櫓など,明治以降国内最大規模とされるその木造城郭建築には,高度な匠の技が結集されています。

自由闊達な学生生活が君を待つ

藩政以来の文化振興の気風は,伝統の継承だけでなく,新たな芸術領域を広げました。その一つが,クラシック界の評価も高い「オーケストラ・アンサンブル金沢」。また,文豪井上靖や物理学者中谷宇吉郎らを輩出した旧制第四高等学校,いわゆる四高(金沢大学の前身)が市街中心地に置かれた歴史が,いまも学都の薫りを漂わせています。加えて,居住環境の良さは折り紙付き。加賀料理で知られる食文化の源は,豊かな山海の幸にあります。市の郊外へ一歩出れば,白山山麓,加賀から能登へと続く海浜地帯など多彩なアウトドアサイトにも事欠きません。こうした豊饒な土壌に,どんなキャンパスライフを描くのか金沢は若人たちの大志を寛く包むことでしょう。
卯辰山より金沢市遠景 ひがし茶屋街 香林坊 長町武家屋敷跡土塀
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